だんだん寒くなってくると、具沢山の汁ものがおいしい季節!
大鍋でぐつぐつ煮ると、それだけで温まりますよね。
このページではけんちん汁と豚汁の違いや入れる具材、具だくさんのけんちん汁に合うおかず等についてご紹介します。
けんちん汁と豚汁の違いは?
けんちん汁と豚汁ってパッと見はほぼ一緒。
なので、豚汁から肉ヌキしたのがけんちん汁でしょ?と思っている方もいるかも・・・。
実はこの2つの違いは結構奥が深いんですよ~
ダシ・作り方・味付けの3つの違いがあります。一つづつひも解いていきましょう♪
けんちん汁は精進料理なので動物性のものは使っていないというのが大きな特徴。
ダシには昆布やシイタケなどを使い動物性の煮干しやかつお節は使っていません。
ゴボウや大根など、けんちん汁の具材をゴマ油で炒めることでコクと深い味わいを作りだしているんですね~。
神奈川県鎌倉市にある「建長寺」で出されていた料理である「けんちん汁」が始まりと言われています。
そして2つの違いは味付けもそう。
けんちん汁は醤油で、豚汁は味噌で味つけするのが基本。
こうやって見てくると、似ているようで意外と違う点が多いことがわかると思います。
ざっくりとまとめると・・・
■豚汁は豚肉や野菜等を味噌で煮たもの。
■けんちん汁は豆腐と野菜をごま油で炒めたものを醤油で味付けした動物性食品なしのすまし汁。
コクで勝負の豚汁と体に優しい味わいのけんちん汁。
あなたはどちらが好きですか?
けんちん汁具材は?
さて2つの違いがわかったところでけんちん汁に使う具材をご紹介しますね
ついでに切り方のワンポイントものせておきます。
・豆腐(手で崩す)
・ごぼう(ささがきに)
・にんじん
・油揚げ
・大根(イチョウ切りに)
・里芋
・ねぎ
・こんにゃく(手またはスプーンでちぎります)
だいたいこんな感じのものがそろえばOK。
家庭で作る場合は冷蔵庫にあるものを使えばお掃除にもなりますしね(笑)
けんちん汁に合うおかずは?
具沢山の汁ものってそれだけで存在感があるので、夕食に作る場合は何を組み合わせていいのか悩みますよね。
けんちん汁そのものをおかずとしてみなすこともあれば、おかずは必須!という家庭もあると思いますので家族の食べっぷりによって調整しましょう。
夕食をけんちん汁にした日のウチの人気おかず5品をご紹介しますね。
・豚の生姜焼き
・天ぷら+大根おろし
・鰺のフライ
・鶏の竜田揚げ
・ふわふわのカニ玉
うちではけんちん汁は単なる「汁物」ですので、おかずはいつも通りです。
けんちん汁は動物性食品を使わない分、ちょっと味濃いめのガッツリ系おかずのほうが合うような気がします。
揚げもの系のおかずの時は付け合わせの野菜もきっちり食べるように見張っています(笑)
編集後記
けんちん汁と豚汁の違いをあらためて見てみると意外だったのではないでしょうか?
けんちん汁のレシピを検索してみるとわかると思いますが、紹介されているレシピはほとんどが「精進料理」ということや「味付け」等も無視している物がたくさんあります。
今の時代に合った味付けや肉入りでコクを出すというのも美味しく食べるための工夫とすれば「アリ」なのかなとも思いますが、たまには動物性食材を抜きで作った汁ものを試してみるのも面白いです。
植物性の素材だけでじっくり煮た汁ものはゆっくり優しい味わいが広がってとてもおいしいですしね。
具だくさんのけんちん汁を作って楽しんでください^^