どこの家庭でも常備してある確率が高い野菜といえばジャガイモ。
ある程度保存もきくから冷蔵庫に食材がな~んにもなくてどうしよう!って時でもジャガイモがあればなんとか1品作れてしまいますよね。
でもこのジャガイモ、便利なのはいいのですがちょっと目を離すとにょきにょき芽が出ていたりしませんか?
お料理初心者さんだとこのジャガイモの芽をどうしたらよいかと迷ってしまうところだと思います。
じゃがいもの芽は毒があるなんて話をどこかで聞いた覚えがあるような・・・?
じゃがいもの芽が出ても普通のものと同じように食べても大丈夫なのでしょうか?
さて真相を探ってみましょう!
じゃがいもの芽が出ても食べられる?
じゃがいもからニョキニョキ芽がでてしまうともう食べられないような気がしてきますが実際はどうなのでしょうか?
もちろん芽が出ても取り除けば食べられます!
毒があるのは芽だけではなく、日光に当たることで皮が緑色になってしまった部分や未熟なものも要注意。
これらにはソラニン・チャコニンという毒が含まれていてうっかり食べてしまうと頭痛や吐き気・腹痛などの症状が出ることもあります。
ただ、じゃがいもの芽や緑色の部分ばかり大量にとることはないので大人ならそれほど心配はないのですが、子供に食べさせる時は調理も慎重になったほうが良いです。
・・・というのは、小学生たちが調理実習で使用したジャガイモが原因で体の不具合を起こしたことが過去に何度もニュースで話題になっているからです。
その多くは自分たちで育てたジャガイモを使った料理で、皮が緑色になったものや皮つきの小さな芋を使ったからです。
未熟な芋は家庭菜園など自家製のものだとでできやすい上に、小さいのでつい皮ごと使ってしまうんですよね。
なので、体が小さく抵抗力も弱い子供にジャガイモ料理を食べさせるなら下ごしらえの際に「このくらい大丈夫でしょ?」なんて簡単に考えず、毒といわれている部分は確実に取リのぞいて調理するのが必須です。
ジャガイモの芽の取り方は?
中毒症状を起こさないようにじゃがいもの芽を確実に取るにはどうしたら良いのでしょうか?
■ジャガイモの芽の取り方
ジャガイモの芽は包丁の根元を使ってぐるりと取り除きます。
慣れないとちょっとやりにくいかもしれませんのでピーラーについている芽取り用の突起を使うと簡単にとることができます。
動画の方がわかりやすいかと思いますのでこちらでやり方の再確認をしてみましょう。
■緑色の皮の剥き方は?
皮の色が少しでも緑色になっているものは皮を厚めにむいてください。
たまに、皮をむいてもまだ中が緑色をしているものもありますので、すべて取り除いてくださいね。
■小さいじゃがいもはどうする?
小さく未熟なジャガイモは一口サイズで食べやすいこともあり皮ごと料理に使う方も多いですが、あまりおすすめしません。
食べる場合は皮は取り除いた方がいいです。
大人でも1つか2つ食べる程度にしておきましょう。
子供には心配ですから食べさせない方が無難です。
新じゃがが出回る時期などは小さな芋が売られることも多いですが、購入は避けて普通の大きさのちゃんと育ったものを買うようにしてくださいね。
じゃがいもの芽を出さないようにするには?
保存の際にどんなことに気をつければ芽や毒をでないようにすることができるのでしょうか?
■リンゴと一緒に
ジャガイモを保存するときにリンゴを一緒に入れておくとエチレンガスが作用してジャガイモの芽が出るのを防いでくれます。
紙袋などにじゃがいもとリンゴを一緒に入れておけば良いだけ。
リンゴを箱買いしてたくさんある時などにやるといいですね。
■光に当てない
じゃがいもは日光に当ててしまうと皮が緑色に変色してしまいます。
保存の際はジャガイモをビニールから出して新聞紙で包み通気性の良いかごなどに入れておきましょう。
置く場所は日光が当たらない・風通しが良い・湿気が少ないところがベストです。
保存に適した温度は15~20度です。温度計を置いてちょうど良い場所を探してみてください。
編集後記
じゃがいもは日常的に食べている食材なので毒があるなんて聞くとびっくりしてしまうかもしれませんね。
でもきちんと下処理すれば安全に食べられますので大丈夫です。
ソラニンやチャコニンなどの毒は熱に強いので170度以上にならないと分解しないとされていますからやはり最初にしっかり取り除くのが一番良い方法なのです。
皮を分厚くむくのはもったいないなあと思うかもしれませんが、ジャガイモだけは節約のことは忘れ大胆に皮むきすることをおすすめします(^v^)